男闘呼組History1992

6月から3ヶ月連続でアルバム&シングルをリリース。舞台、ドラマ、映画など、精力的に個人仕事もこなし、大充実の1992年。

男闘呼組HIstory1992

※このページのテキスト&画像は、お借りした切り抜きから抜粋していますが、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分からないものが多いです

OTOKOGUMI-History 1992

1992年1月
HAPPY MAN(記者会見)

初日前日の1月8日、稽古を終えた、前田耕陽出演舞台「HAPPY MAN」の記者会見が行われた。

「いろんな竜馬像がある中で、僕の竜馬が1番オチャメになるようにやってます。声の出し方に苦労したし、ウエストが4cmも細くなったけど、メンバーから『低い声に幅が出た』って言われてよかった。キスシーン?ファンのコが最近の男闘呼組はどうなってるの?って思ってくれたら本望です(笑)」

<1月10日のコメント>
「今まで、なんでやんなかったのかなってくらい舞台っていいね。稽古でこれだから、本番なんて失神しちゃうよ。もう病みつきになりそう。全身を使って本当の芝居をしてるって感じがするね。方言には苦労してるけど、オレに似て平和主義者の竜馬は大好きだから、舞台を見た人が竜馬に興味をもって好きになってくれたらいいね」

男闘呼組ファンクラブ会報 第18号「前田耕陽 HAPPY MAN」

1992・待つ

1月17日から、高橋一也が『1992・待つ』でベニサン・ピットの舞台に立った。午後7時まで舞台の稽古、その後、朝7時までレコーディングというハードスケジュールで、頬がコケちゃってるけど、すごくイキイキしてる。

15分から30分の短編を10本以上集めた中で、一也が出演したのは2本。『歩いていける距離』はかつての劣等生が、もうすぐ取り壊される母校を訪れる芝居で、高橋くんは中学生の"もぐら"役で出演し、MONDAYを"モンダイ"と読んで笑いを誘いながら、奥行のある演技を見せた。

『泥棒』では、コタツ泥棒に扮して、ふと今までの自分を振り返り、その心境を長いモノローグでしみじみ聞かせてくれた。ともに、過ぎ去った時と見失った自分を取り戻す一瞬を描いた笑い+ペーソスあふれる作品だった。

「それぞれが持ち寄ったいろんな戯曲が無雑作に出てきたうえで、蜷川幸雄さんの演出を経て、最終的にひとつになる舞台だね。みんな、10年も舞台に賭けてる人だから、若さで押す小劇場特有の芝居を超えて、普通に芝居する域にあって、見てるだけで刺激になるわけ。オレもセットの転換から、ペンキ塗り、チケット販売までやってるけど、演技のテクニックがどうのっていうより、みんなで舞台を作っていくっていう経験が演技にプラスになってると思うよ。

前の『ペール・ギュント』の時は地に足がついてなくて、すごいテーマを清算するのに1年ぐらいかかって、「ANGEL」っていう自虐の極みの世界を作ったけど(笑)、あれは大人への切符だったんだね」

2月
5thレコーディング

いよいよ4人が動き出した!
ついに6月、男闘呼組の5枚目のアルバムがリリースされる!しかも、6月、7月、8月と3か月連続で!

男闘呼組ファンクラブ会報 第19号「5th ALBUMが描く新境地」

3月
朝まで腰フリ祭り

前田耕陽が、ドラマ「朝まで腰フリ祭り」(3月下旬 TBS系)で、秋田から出てきたばかりの新米黒服を演じる。

「今までのイメージに近い役。普通、初日は緊張するのに、今回はリラックスしてアドリブONLYだから、ストーリーじゃなくあらゆるところに組み込んであるギャグを楽しんでよ」

スタッフも舞台と同じ顔ぶれで現場はジョークが飛びかってる。ただ、心配がひとつ。「黒服のこのパンツは自前で、タキシードのパンツだから汚せない」んだって!

4月
キリン午後の紅茶

「キリン午後の紅茶」のTVコマーシャルに男闘呼組の岡本健一、モデルの宮本はるえを起用し、4月上旬から放映を開始している。

「渇いていたのは喉だけじゃないんだ」っていう岡本くんのつぶやき、もう聞いた?

『午後の紅茶』のCM"大合唱篇"は、まぶしい陽差しを浴びながら、人の流れの中、ふと倦怠感にとらわれた岡本くんが、群衆の歌う"Can you hear me?"というフレーズと1缶の紅茶で心を癒していく姿を描いたもの。少し気だるそうなムードと雑踏の中の孤独っていう状況が、岡本くんのイメージに合ってるんじゃないかな。

さて、1500人という大群衆が歌っている「SAILING」という曲は、ケビン・サザーランドの原曲をかのロッド・スチュアートが取り上げて、1975年、世界的大ヒットになったロック・バラードの名曲です。印象的な"Can you_hear me?"のフレーズには、"時をこえ、空を渡り、愛しい人のもとへ、この声を届けたい"っていう願いがこめられているんだって。

5月
LIVE at CLUB CITTA'川崎

5月20日、21日に川崎のCLUB CITTA'で「男闘呼組 LIVE at CLUB CITTA'川崎」を開催。5月20日には、4時間ライブに先立って、男闘呼組が記者会見に臨んだ。

CLUB CITTA'川崎で男闘呼組が完全燃焼!
メンバーの個人バンドを中心とした前半と、男闘呼組オリジナルの後半とで、ステージは4時間を超えた!

男闘呼組ファンクラブ会報 第20号「LIVE at CLUB CITTA'川崎」

6月
恋と革命

6月10日まで、高橋一也が舞台『恋と革命―学習院大学の校舎裏―』(新宿・シアターサンモール)に出演。『東京ラブストーリー』の脚本家、24歳の坂元裕二さんの作・演出だけあって要注目!

「坂本さんは人間としてぶつかってくるし、台詞もその場で決めたりするから小賢しいことができない。『棒立ち、棒読みでいいからおまえの今までをぶつけろ』って言われて、これまで身についた癖や型をとっぱらうのに、みんな必死。女のコはボロボロ泣いてたよ。すごく新鮮な気分で迎える舞台だね」

稽古場では、共演の西牟田恵さんたちと体当たりだった高橋くん。チラッと見ただけで"心中"のイメージが変わり、笑って泣ける楽しさ◎の舞台ってカンジ。彼のメリハリのある演技、見てない人はお楽しみに。

初ステージを終えて…
「坂本さんは初めて会ったこわい演出家。稽古中、『西牟田とみつめ合ってみろ』と言われ、1時間経った時に『おまえの愛は時間で飽きるようなもんか』とタバコが飛んできたこともあって、役者としていい意味で混乱する1ヶ月だった。今は若いエネルギーをみんなに伝えることだけ考えています」

男闘呼組ファンクラブ会報 第21号「高橋一也特集号」

7thシングル

6月3日、6thシングル「眠りにつく前に」発売。

3ヶ月連続発売のシングル第一弾は、岡本健一作の「眠りにつく前に」。この曲は、3年前から岡本くんがあたためていた、複雑なコーラスがポイントのバラード。

そして、B面・成田昭次作の「やってるね」は、成田流のヒューマンなブットバシ節!

5thアルバム1枚目

6月21日、5thアルバム第一弾「5-1 非現実」発売。

「眠りにつく前に/やってるね」はもう聴いた?久々に男闘呼組サウンドに浸って、かえって"もっともっと"の飢餓状態に陥ったあなたには、発売のアルバム『5-1 非現実』が1番のお薬です。

7月
8thシングル

7月1日、8thシングル「THURSDAY MORNING」発売。

3ヶ月連続発売のシングル第二弾は、高橋一也作の「THURSDAY MORNING」と、前田耕陽作のB面「みんな仲良し」。

サマーコンサートツアー

7月17日~コンサートツアー「THE OTOKOGUMI'92」がスタート。10月8日まで(全国24都市)

全国24ヵ所日31公演の男闘呼組サマーコンサートツアーが、7月17日、埼玉・サンシティ越谷市民ホールでスタートした。

男闘呼組ファンクラブ会報 第22号「全国TOUR'92 OTOKOGUMI LIVE」

5thアルバム2枚目

7月22日、5thアルバム第二弾「5-2 再認識」発売。

8月
9thシングル

8月5日、9thシングル「THE FRONT」発売。

3ヶ月連続発売のシングル第三弾。「THE FRONT」は成田昭次作。B面「目で見ちゃだめさ」は高橋一也作。

5thアルバム3枚目

8月21日、5thアルバム第三弾「5-3 無現実」発売。

'92年、男闘呼組攻勢(?)のラストを飾る第7弾アルバム「5-3 無現実」。これを加えると、3ヶ月で37曲もレパートリーが増えるわけで、全部覚えて味わうのはひと苦労だけど、それもファンにとっては喜びだよね。だって1年4ヶ月も待ってたんだから。

10thシングル

8月21日、10thシングル「TOKYO プラスティック少年」発売。

7月1日発売、服部克久総合プロデュース『TOKYO〜都制50周年記念アルバム〜』にも収録されたが、これが、男闘呼組最後のシングルとなった。

10月
新・極道の妻たち(記者会見)

10月2日、東京・銀座東武ホテルで開かれた記者会見での成田昭次は、岩下志麻さん、北大欣也さんらと共にフラッシュを浴びて、いつも通り、どこか居心地悪そうにしていた。

「普段は迫力ないんですけど、本番がくれば大丈夫です」とポツンポツンとしゃべり、あとはテレ笑い。司会者から「実際、可愛らしい(?)成田くんです(笑)」なんて言われた。

「すごい人ばかりで緊張したよ。岩下さんなんて会った瞬間"ワーッ!"って感じでさ、でかく見えて威圧されちゃってさあ。まったく、オレは器が小さいわ」

男闘呼組ファンクラブ会報 第23号「前田&成田特集号」

刑事貴族Ⅲ

水谷豊さん主演の高視聴率ドラマ『刑事貴族Ⅲ』に10月23日から8回、前田耕陽がレギュラー出演します。役はもちろん新人刑事で、役名もカッコよく緒方大輔に決定!

「『太陽にほえろ!』が好きでずっと観てたし、1度、刑事役をやってみたかったんだ。今回、スタッフも『太陽ー』と一緒だっていうから楽しみ。緒方についてはまだイメージを掴みきってないんだけど、"正義感が強くてガムシャラになっちゃう男。でも見た目はどこかだらしない"って感じかな。でも『太陽ー』の新人刑事とは違ってスーツを着るし、"ジーパン、ラガー"っていうニックームもつかないの。で、なぜかニットタイをしてんだよ(笑)」ニットタイをもじって"ニッティ刑事"ってどう?「ハハハ!提案してみようかなあ(笑)」。

共演の役者さんも好きな人が揃ってる。「水谷さんは『熱中時代 刑事編』の印象が強いんだけど、見てて熱くなれるから大好き。

松方弘樹さんとは前に京都で飲んだことがあるんだよ。オレ、酔っぱらっちゃって『弘樹、飲め!』とか池上季実子さんを『キミちゃん』とか言っちゃってさ、一緒にいたヒガシくんが慌ててた。次の日、謝りに行ったら、松方さん『気に入った』って言ってくれたんだ(笑)。こうなったら、ガンバルしかないね」

男闘呼組ファンクラブ会報 第23号「前田&成田特集号」

蜘蛛女のキス

10月29日、ベニサン・ピットで『蜘蛛女のキス』の再演がスタートした。前日の通し稽古には「去年、すごく評判がよくていろんな人から勧められたから」という光GENJIの敦啓くんの姿もあった。

19時。闇にバレンティン(岡本)とモリーナ(村井国夫)の横顔がポッカリと浮かんだ。中空のモリーナの首が、愛する男をかみ殺してしまう黒豹女の伝説を語り始める。ベルギー幻想主義の絵画のようなオープニングから、観客はふたりの愛の物語に引き込まれていった。

11月
彼らと僕・私と自分はみんな仲よし

11月1日、ビデオ「彼らと僕・私と自分はみんな仲よし」(BMGビクター)がリリースされた。

これは「眠りにつく前に」「THURSDAY MORNING」「みんな仲よし」「THE FRONT」の4曲入り。5月のクラブチッタのライブシーンの他に、新たに撮った映像も加えられてて、今までのビデオがライブ中心だったのとは、ひと味違う。

新・極道の妻たち(撮影)

11月上旬から成田昭次が京都の太秦撮影所で、昔気質の若き極道・常石力男として久々の役者の日々を送ってる。

取材に行った11月11日は、千之崎組のバッジをもらった力男がファミリー・レストランで傍若無人なヤクザを追い払い、そうとは知らず組長夫人の安積(岩下志麻さん)に「極道とヤクザは違うんです」と言い放つシーンの撮影があった。

現場での成田くんはオールバックでポケットに手を突っ込み、役作り中。ところが、スタッフと打ち合わせを始めると苦笑いしながら頭ポリポリでチャーミング♡ こっそりスタッフに聞くと「撮影が遅れても取材が入っても『い〜よ』って感じで、好感が持もてます。今少ない骨のある若手だから、期待してます」と評判が良くて、こちらまで嬉しくなる。

ところが、ヤクザを追い払って岩下さんに向かったとたん「.......すみません」とNG出しちゃった。「直前にせりふが変わっちゃったからさあ」と弁解してたけど、岩下さんに見とれたと見たね。

終了後は次回の撮影の台詞をチェックしてみんなに挨拶。「良かった。期待してるよ」という音声さんにテレ笑いしてた。

お茶の間(制作発表)

11月20日、「お茶の間」の制作発表が行われ、成田昭次は「宇宙一のお茶の間を作ります」と宣言。

「望月さんの作品はすごく好きでひと通り読んでます。水泳選手役なので1週間プールに通い、サビついた泳ぎに磨きをかけました(笑)」

「薫と同じく、オレも恋愛には一直線... と思ってるけど(笑)」。成田昭次の新堺地に注目!

12月
BEST OF BALLADS

12月2日、男闘呼組初のバラードアルバム「BEST OF BALLADS」発売。

男闘呼組の魅力のひとつ、バラードばかり収録したアルバム『BEST of BALLADS』がON SALE!「CDを編集したの持ってるモン」なんて言うべからず。新曲「FOREVER」 も入ってるんだから。クリスマスシ ーズンのムードにピッタリじゃない かな?

お茶の間(ロケ)

12月5日 『お茶の間』都内ロケ

撮影が始まって3週間。やっと落ちついたっていうか抵抗がなくなってきた。はじめは妙に難しく考えていたけど、オレが難しいと思っちゃうから難しいんであって、おもしろいと思えばおもしろいんだ!

しかしどうしてもまだ成田昭次が出てしまう。実際、薫みたいに感情をストレートに出す男っているか?あそこまでテンションを上げるのは大変だ。この際、マンガは忘れよう。額にコップやポットを刺せるわけじゃないんだから。

男闘呼組ファンクラブ会報 第24号「成田昭次特集号」

男闘呼組 LIVE TOUR 1992

1992年7月から10月までの全国ツアーにウルトラ密着!楽屋、移動中、宿泊先での様子など、オフ・ステージから、特写、インタビューまで、ツアーを完全ドキュメント!

このページ(男闘呼組History)は、お貸りした切り抜きの中から年代順に記事を拾って(画像と文章を)まとめたものです。お借りした記事にない出来事は(ウラが取れない為)掲載していません。また、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分かりません。

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