久々の男闘呼組4人共演が話題となった「スラブ・ボーイズ」の公演が終了すると同時にグループの活動休止が決定。メンバーもファンも、新聞報道で解散を知ることとなった。

※このページのテキスト&画像は、お借りした切り抜きから抜粋していますが、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分からないものが多いです
OTOKOGUMI-History 1993 -
1月3日から29日まで、岡本健一が「品川心中」で日生劇場の舞台に立つ。このタイトルに主演・大原麗子、岡本健一となると、近松物の"哀しくも美しい"路線を思い浮かべてしまうけど、「お正月早々、エンギでもない」と岡本くん。

その言葉どおり、これは落語の「品川心中」に『明烏』『お見立て』などの名作を取り込んだ、浮世ばなれした楽しい芝居で、品川宿の遊女・お染(大原)に心中の途中で去られた相手が仕返しに訪れて"お化けが出たあ"と大騒ぎ... 岡本くんはお染がたった一度の恋心を燃やす幕府の青年を演じます。

1/9スタートのドラマ『お茶の間』(NTV系毎土曜22時〜)で、成田昭次が正直で純粋、ちょっぴりハタ迷惑な花井薫役に取り組みます。
これは『バタアシ金魚』の続編の同名マンガ(望月峯太郎作・講談社)が原作で、ひとめぼれした苑子(渡辺満里奈)とのあったかいお茶の間を夢見る薫の奮闘ぶりが見もの。※渡辺満里奈とのW主演

「オレの愛はもう容赦しない」なんてクサイせりふを真剣に言い放ってしまう強烈なキャラクターは、成田くんいわく「100%、オレにはないもの」。
斎藤プロデューサーは、『ロックよ、静かに流れよ』以来、成田くんに注目し、「この難しい役に入れるのは彼しかいないと思った」という。
1月30日公開、東映人気シリーズ映画「新・極道の妻たち 覚悟しいや」に成田昭次が出演。常石力男役。
「はじめは少し迷ったんだよ、ドラマや映画に出るとその役柄で見られるじゃない?一度極道やっちゃえば "極道の成田だ" ってイメージができそうでさ。でも、今はこの映画に出させてもらってホントによかったと思てる。どんな役をやっても、自分がしっかりしてて責任を持てるなら、何事も経験してみるものだよ。それにスタッフを信頼することの大切さも分かったしさ」。

オフの日には数時間ひとりで京都を歩き、「場所が分かんなくて、金閣寺・銀閣寺に行けなかったのが残念」とカワユイこと言ってたけど、成田くんの演技に関してその後も聞こえてくるのはいい評判ばっかり。

「完成した作品に関しては、自分が出てるウンヌンより客の気持で見たい。でも、これが難しい(笑)。いずれにしてもステップになる作品だと思うよ」
患者数が世界で約50万人、日本では1064名と公表されているエイズ。"予防できる病気”エイズの正確な知識と認識を音楽を通じて広めようという趣旨で、西城秀樹さん、もんたよしのりさん、沢田知可子さん、寺田恵子さんらと男闘呼組が、3月28日横浜文化体育館でコンサートを開きます。
2月11日の記者発表には4人揃って参加。
高橋 何もしないでいることも『関係ないよ』ということもできるけど、僕たちは行動する。バンドとして出来ることといえば歌うことだけ。ステージでは目いっぱい歌います。

岡本 エイズがブームになってるけど、身内にも友人にもHIV感染者はいないし、正直言って彼らが置かれた状況も分からない。でも、音楽を通じて人間の存在の大切さを感じてもらえれば...
怖がったり、興味本位だったりせずにこれを機会にみんなエイズを学ぼう!
前田耕陽が舞台『Dummy』に出演。犯人役を演じた。
2月23日、東京・紀伊國屋ホールでスタートした『Dummy』は人間の心の奥に潜む闇、法の抜け穴、そして愛の哀しさを描いた法廷劇で、二転、三転、最後の最後まで "真相" を明かさないスリリングな展開で観客を釘づけにした。前田くんは頼りないけど憎めない立花役を好演。

「立花と暮らしているのは愛情ではなく恩返し」という内妻(西牟田恵)の言葉に、被告席で打ちひしがれ、暴れる様子が痛ましい。だからこそ、余計に判決後のふてぶてしさが際立って、人間の不可思議さが強調された。演出の鈴木裕美さんの希望で "真相" は明かせないけど、前田くんのキャラクターが立花の二面性の落差を激しくしたことは間違いない。

前田くんは「難しい役で中途半端なことができないけど、観客を絶対にだまし通します」とコメント。ちなみにファンへのメッセージは「悪い男にだまされるな!(笑)」でした。
岡本健一が米映画『プライベート・レッスン』に出演。
この映画は、SMAPの稲垣くん主演で、来年3月に日・米・英・仏で公開されるもの。かわいい後輩のために、岡本くんが友情出演することになったわけ。
出演シーンは、前橋のとある豪邸を借りて撮影された。

岡本くんの役は、主人公の佐藤健(稲垣くん)の家の庭師。現場に登場した岡本くんのスタイルは、地下タビに作業ズボン、ハンテン、そして頭には手ぬぐい... それで植木を刈ったり、肥料袋をかついだりと、およそ似合いそうにないことを、カメラの前ではサラッとこなしていた。稲垣くんに向かって「健ちゃん、こんにちは!」というセリフもある。健ちゃんが健ちゃんに... うーん。撮影の合間には、和泉聖治監督や共演の柄本明さんと談笑。
岡本くんは「友情出演という形で出演したのは初めてだけど、作品に、より花が咲いたら、いい雰囲気になったらいいなと思う。稲垣くんは作品に恵まれてるね。彼が主演だから、今回ゲストで出してもらったんだ。彼の存在感は光ってるよ。映画の内容も、性に対して純粋にとらえていて、すごくいいラブストーリーになってると思う。俺もいい話に出合えたら、また映画やりたいね」と、撮影終了後に話していた。
6月5日〜6月30日、東京・PARCO劇場の『スラブ・ボーイズ』で、初の4人の舞台共演が実現する。
3月15日、ベニサン・ピットで制作発表の席に着いた4人だけど、すごくリラックスしてていつもより雄弁。

高橋(スパンキー) 50年代は今の若者文化の発端となった時代。当時、バリバリの番長だった親父に習った髪形やクシの使い方等、随所に見せていく。3人は強力なライバル。しのぎを削り、つぶし合って役者として成長し合いたい。
前田(ヘクター) こんなに早く4人の舞台が実現するとは。時代の流れが男闘呼組に向いてきたかな?岡本健一という役者とご一緒できて光栄です(笑)
岡本(フィル) アッカーマンさんはものすごい才能の持ち主で、役者として身をゆだねられる貴重な演出家。彼に心を開いて演技をすると演技じゃないリアリティがあって揺さぶられる。
成田(アラン) 金持ちの役だけど、現実は4人の中で1番貧乏なんで(?)、役作りのために今から金を貯めないと(笑)。実際、今、仕事があるのはいいことだと心の底から思えるし、稽古が楽しみ。
稽古場で、舞台の上での4人の闘いぶりが、今から楽しみです。
3月20日、苑子と薫の『お茶の間』が最終回を迎えた。
―最終日を迎えた今の気持は?
4か月は長いぜ、と思ってたけど、やってみると時間の流れが短く感じるね。ドラマの作りも先端行ってて、2、3年後にこの手のドラマが増えると思うよ。

ー薫を演じることで変わった部分は?
基本的な部分では変わってないけど、薫のいろんなセリフを通して分かってきたことがある。たとえば『愛してる』っていうのはありがちな言葉だけどさ、いざ口にするとなると、なかなかいえるもんじゃないし、一番難しいんだよ。オレもいつか薫のように何事にも全力投球で、自分に正直に生きられたらと思うね。

「薫は昭次の中にあるもの」という岡本くんのコメントをどう思う?
はじめは全然ないもんだと思ってんだけど、演じてるうちに薫が乗り移ってきて、今まで見えてなかっただけで、ホントはオレの中にあった薫の部分がうまく引き出された気がする。
岡本 昭次のドラマ「お茶の間」にゲスト出演した。ヤクザの役(笑)
ゲストだと気持ちが楽でいいや。
4か月間、ホントにお疲れさま!
岡本健一が日曜劇場のドラマ『愛のいたずら』に出演した。
この「愛のいたずら」(3/21 TBS系)は長寿番組の最終回の1回前で、なんと第1876回だって!プロデューサーの石井ふく子さんとは舞台『品川心中』でご一緒してるから、あそこでの演技が認められての起用ってことだよね。
さて、岡本くんが演じるのは、養父母に育てられ、幻の母親を求める"母恋い症候群"の田村智。息子のようでいて、どこか男性を感じさせる智の出現で、心穏やかに暮らす未亡人の順子(若尾文子)と直子(香川京子)との間に波風が立ち、やがて2人の哀しい秘密があきらかになるというもの。

2月6日は緑山スタジオで、順子のために花束(赤いカーネーション)を抱えてきた智が、直子に出会い、「今日のお母さんはあなただ」と直子の理容室に上がり込むシーンを撮影する。すっきりスーツを着こなして「犬を連れたステキな女性に会ったから」なんてキザなセリフを決めたかと思うと、雑巾片手にセッセと掃除をし、香川さんにシャンプーまでしてもらっちゃう。NGはないし、なんの問題もないって感じ。「役になり切れば、なんでもできる」んだって。
3月28日、「男闘呼組の中に、エイズ検査を受けてない人間が2人います。でも、その2人は"父親"です。生まれてくる新しい生命は俺たちの宝物。その生命を祝福するつもりで歌います」(高橋)
感動的なメッセージを皮切りに、エイズの正しい理解と予防を訴えて、男闘呼組が横浜文化体育館のステージに立った。「検査を受ける、受けないは結局、個人の自由じゃないか」「難病はエイズだけじゃない」「コンサートで理解は深められたとしても、現実にエイズに感染した人たちに何ができる?」。葛藤を経て、このステージが、今、実現した。

ソロ・コーナーで、男闘呼組は「やってるね」「終わらない魂」など4曲をプレイ。オークションには、サイン入りコットンシャツ3枚を提供したのに、それではおさまらないファンの勢いに応えて、コート、虎の爪のペンダントなど、それぞれ、その場で身につけていたものを提供する。

中でも、一番ノってたのは高橋くん。ハスキーで哀切なボーカルで、尾崎豊の「I LOVE YOU」を歌い上げたかと思えば「JUMPING JACK FLASH」を寺田さんとセッション。2人の唇がニアミス寸前になり、セクシーでムーディで、西城さんも「ミック・ジャガーとティナ・ターナーだ」と思わずもらす。

メッセージ・ソング「LOVE SONG を永遠に」を披露し5時間のステージが終わる。その時、ファンに、エイズの小冊子とコンドームと、興奮が残った。
5月4日、東京・PARCO劇場で上演される『スラブ・ボーイズ』の稽古がスタートした。
通常、最初10日間は本読み、はっきり言ってしまえば "台詞覚えのための稽古" に費やされるが、メンバー全員、初日には完璧に台詞を頭に入れて参加したため3日目には立ち稽古に移り、7日目にはー幕の通し稽古にOKが出てしまった。このことからも分かるように、稽古に対して4人は真摯な態度で臨んでおり、稽古場は咳をするのもはばかられるほどの静けさだ。

自分自身が一番大切にしている戯曲を男闘呼組に提供した演出家のR・アッカーマンさんは言う。「決めた動きや台詞をその場で自分のものにして、絶対忘れない。カッチリとした演技を得意とするイギリスの俳優と、感情表現が豊かなアメリカの俳優と2つのタイプがあるが、彼らはその両方を併せ持っており、プロ中のプロの仕事をしている」

「アッカーマンは彼らを愛しています」というのは制作スタッフのひとり。「彼は4人の集中力にいつも感嘆しています。でも、稽古を離れると全員、とても自然体なんですよね。俳優の中にはスターらしく見せようと振るまう人がいるけれど、本物のスターというのは普通にしているのに、自然に周囲に認められるもの。その意味で、彼らは本物のスター性をもっていると思います」
5月9日、男闘呼組がNHKホールで『トップアイドル・オン・ステージ』のステージに立った。

このステージの様子は、6月にBSで放送された。
5月15日、男闘呼組がBMGビクター『ariora MEETING 1993』で、寺田恵子さんらと日本武道館のステージに立った。 18時50分、スクリーンに男闘呼組の楽屋風景が写し出された。一也主導で数分トークを聞かせ、10数秒後、ステージに姿を現した。

「やってるね」「あの娘は言う」「インディアンの丘で」。うつむきっ放しの昭次と対照的に一也の動きは激しい。耕陽がキーボードと向かい合えば、健一は自分自身と向き合う。そして「無題」から「PARTY」へ。
夢見る30分間はあまりに短く、ファンの飢餓感は癒されない。
このステージの模様は、後日ビデオで発売され、男闘呼組は「インディアンの丘で」が収録された。
6月5日〜6月30日まで、東京・PARCO劇場で男闘呼組の4人が揃って出演する舞台『スラブ・ボーイズ』が上演された。

6月30日付けで高橋一也の契約が終了。グループは活動休止となり、7月19日の福岡から予定されていたコンサートツアー「THE OTOKOGUMI'93」も中止となった。

7月21日、6thアルバム「ロクデナシ」発売。
アルバムタイトルの「ロクデナシ」は一也の親友、吉岡秀隆がつけた。

1999年11月20日、アルバム『HIT COLLECTION』 発売。

DAYBREAK〜TOKYO プラスティック少年までのシングルと、ロックよ、第二章、Stand、Midnight、ROLLIN'、ルート…など、初期の代表作が入った全16曲。
男闘呼組ヒストリー(お貸しいただいた切り抜きから拾えた記事)はここまでです。
全て読んでいただき、ありがとうございました。
2020年2月から作業を始め、6ヶ月かけてまとめた10年分の記事で、みなさんの持っている男闘呼組の記憶が少しでもプラスに更新されたら、嬉しいです。
この企画(男闘呼組の年表を作りたい!)に賛同しいただき、たくさんの切り抜き記事をお貸しくださった男闘呼組ファンの方々に、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました!
今回「切り抜き動画」を作るのをやめ、男闘呼組の年表を作成しました。それは、近年スマホで簡単に動画が作れるようになった為、私が作らなくていいな… と思ったのもひとつの理由ですが、それより、記事の内容をお見せした方がいいのではないか。と考え、年表制作にシフトしました。
このページ(男闘呼組History)は、お貸りした切り抜きの中から年代順に記事を拾って(画像と文章を)まとめたものです。お借りした記事にない出来事は(ウラが取れない為)掲載していません。また、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分かりませんので、あらかじめご了承ください。
男闘呼組のドラマ・映画のリクエスト先
ロックよ静かに流れよ☆ロケ地探訪
男闘呼組カラオケ一覧
カラオケで歌いたい!男闘呼組の歌詞
男闘呼組シングルリスト
男闘呼組アルバムリスト
男闘呼組ビデオリスト
メンバー別☆制作曲リスト
ファンクラブ会報
成田さんの部屋
男闘呼組ヒストリー