男闘呼組ファンクラブ会報★第26号

男闘呼組ファンクラブの会報★第26号は、2度目の舞台「DYMMY」で初めてのミステリーに挑戦している前田耕陽特集です。

お借りした会報をスキャンし、掲載しています。

前田耕陽★特集号★

DYMMY

前田耕陽Special

2度目の舞台●新宿・紀伊国屋ホール

『HAPPY MAN さよなら竜馬』で舞台の魅力にのめりこんだ耕陽。今度は、なんと法廷推理劇。アガサ・クリスティの有名な戯曲で熱演だ。

「物語」

弁護士の漆原(古田新太)の事務所に「こちら弁護士さんの事務所でしょうかー」と明るくやってきた青年、立花(前田耕陽)。悩みなんて、これっぽっちもないような男だったが、彼には、老女殺しの容疑がかけられていた。

被害者は、56才の有吉つや子。死亡時刻は午後9時30分から10時の間。午後11時に帰宅したお手伝いの磯野カツが死体を発見、通報。これが事件の発端だ。

「確かにボクはおばちゃんに、8時頃会いに行きましたよ。でも9時にはおいとましました」と立花。ところがそれを証明できる者はいない。「妻ならボクが9時過ぎに帰宅したのを証明してくれます」というが「妻の証言はダメなの!」と漆原に一喝されてショボン。おまけに有吉未亡人は、立花に財産を残していたというではないか。「不利にも限度がある!」と漆原も頭をかかえた。

そのあと事務所に立花の内縁の妻・シマコ(西牟田恵)がやってくる。夫が逮捕されたというのに彼女は冷静だ。「彼のアリバイを証明できるのは私だけなんですね」と確認し、サッサと帰っていった。やる気が全然なかった漆原だったが、彼女に会って、どーやらやる気がメラメラと沸いてきたようだ。

裁判は、予想通り、立花に不利に動く。お手伝いのカツは、9時過ぎに応接間で立花の声を聞いたと証言。そしてきわめつけは、検察側の証人シマコが「彼は10時10分に帰宅し、あの女を殺したと言いました」と証言したのだ。

「なぜだ、な嘘をつくんだ!」と、立花が絶叫しても、シマコは平然。ショックでうなだれる立花。漆原も気持ちは同じだ。

事務所に帰った漆原が「こんな裁判、やだよ俺」と投げ出す寸前、「立花に有利な証拠、買わない?」と、女がやってきて、手紙を見せた。それはシマコが愛人にあてた手紙。「私が立花を不利に追い込み有罪にすれば、私は自由になってあなたに会える」と書いてあった。

そして再び裁判は開廷された。
検察側の証人シマコは、弁護側が提示した手紙にガクゼン。形勢は完全に逆転。そして、立花に無罪の判決が下ったが…

/* YouTube */