デビュー以降急激に変化を遂げた男闘呼組。1990年はメンバーが精力的に曲作りを始め、3集、4集と、2枚のアルバムを制作しました。

※このページのテキスト&画像は、お借りした切り抜きから抜粋していますが、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分かりません
OTOKOGUMI-History 1990
1990年1月6日、錦織&男闘呼組、SMAPの「SHOWAチーム」と植草&光GENJIの「HEYSAYチーム」が5万6千人のファンを集め対戦したこの試合。ハッキリいって男闘呼組の技とパワーが爆発。SHOWAが6対2で圧勝です。

勝利投手&ヒット2本でMVPの岡本は「相手にはバック転とかの芸があるけど、オレたちは野球で勝負した(笑)」他の3人もヒット2本ずつで「チャラチャラした芸能人野球はクソくらえだな。オレは野球だけやった」(高橋)。「誰かが"前田はヘタ"と言ったんでクソっと思った」(前田)。「しゃらくせえよ...いや、よく打ったよな」(成田)。

出場選手全員真剣だったけど、4人の闘志はやっぱ輝いてたぜ。
1月11日、明治神宮で「成人式奉告」という儀式がとり行われた。
4人は思い思いの服装で式に参列。羽織袴なんて月並みなカッコじゃないとこが、いかにもらしいね。宮司さんの祝詞の後、4人は玉串をささげ、式は無事終了。

岡本 健康第一!
高橋 大人として行動に責任を持つ!
前田 人の意見を聞く!本当は去年、オレと昭次で成人式をやる予定だったんだけど、昭和天皇の崩御で中止になっちゃったの。それで、今年の1月に、4人揃ってやろーってことに...
前田 でもやっぱり大人にはなりたくないよォ〜。
1月24日、5thシングル『DON'T SLEEP』発売。
大津あきら・MARK DAVISコンビの、ノリがよくアップテンポでカッコいいラブソング。

レコーディングは毎日8時間以上スタジオにこもって行われた。4人揃っての時もあり、一人一人の時もあり、みなリラックスして臨んでいたそう。
英国プロモーション&レコーディング
1月31日~2月9日までロック発生の地・ロンドンへの初上陸をはたし、初の海外レコーディングを行なった。

4人が泊まってたスイス・コテージから車で約1時間。ロンドン郊外にあるスタジオで、みっちりとレコーディングは行なわれた。ここで録音したのは、3枚目のアルバム「参」の中の7曲。
3月5日、キャピトル東急ホテルでBMGビクターの『アーチスト・サンクス・パーティ』が行われた。これはレコードがヒットしたアーチストを、レコード会社が感謝するために開いたパーティで、男闘呼組をはじめ、たくさんのアーチストが参加した。

社長のあいさつの後、シャンペンで乾杯!
男闘呼組は、数々の大ヒットを出したって事で金賞をもらったんだ。受賞の言葉で一也は「ロンドンのレコーディングにはもっといたかった。BMGの大黒柱になってまたロンドンにいけるように、一所懸命頑張りたい」と言ってた。力強い言葉だよね。

この日は今度日本でもデビューするグラミー賞の最優秀新人賞を受賞したミリ・バニリも来ていて、さすが大物は違うって感じ。でも健一は臆しもせずに英語で2人とおしゃべりしてた。
何を話してたかっていうと?「東京にどこかいいクラブはないか?って聞かれたから、クラブよりも最近はディスコの方が面白いよって教えたんだ」だって。さすが、世界にはばたく男闘呼組ね。
3月6日に日比谷のディスコ・CRONOSで蜷川幸雄演出の舞台『ペール・ギュント』の製作発表が行われた。この作品はノルウェーの文豪イプセンの名作。それを一也と健一がWキャストで演じるのだ。
主人公のペールが、母のもとを旅立ち一生をかけて諸国を駆け巡り、数々の試練を経て、結局は元のふるさとに戻るというストーリー。その中でペールが自分自身の存在の意味を追求していくわけね。ちょっと難しそうだけど2人がどう演じるか今からワクワクしちゃうでしょ?

おまけに今度の舞台は「スマートで鮮やかでスッキリして、呼吸が演劇になるようにサラリとしたものにしたい」と蜷川さんも今までのスペクタクル的なものとは違う新しい挑戦をするんだって。これは絶対見逃せないよね。
もちろん2人はやる気満々。
「今までTVや映画はやったことがあるけど舞台は初めてなのでかなりプレッシャーを感じてる。でも自分の能力を信じて演じたい」と一也が言えば、健一は「名作ということにとらわれないでいろんな角度から演じたい。来るお客さんが疲れないように、衝撃を与える舞台にしたい」と言葉の一つ一つから熱気が伝わってくる。

そんな2人を蜷川さんは「高橋君は見てのとうりのやんちゃ坊主、岡本君は物静かで母性本能を刺激するムードがあって、全く違うタイプ。でも真の強さは2人ともすごいものがある。それをうまく魅力的に出したいね」と役者として大いに期待している。

一つのものを作りあげていくって事ですっかりうちとけて「自分の息子たちと一緒に仕事するようなものだから...」「オレのオヤジのほうが若いよ」なんて会話も出るほど、蜷川さんと2人の息もピッタシ!
コンサートツアー『LIVE TOUE'90 参』。3月17日~5月6日

3月17日の長野を皮切りに始まった男闘呼組ツアー。4人は、51日間、全国22ヶ所のステージをこなした。
3月21日、横浜CLUB24で、男闘呼組があのXとセッション!
会場は応募総数2万人以上の中から選ばれた250人のファンでギッシリ!この模様は4月14日と21日「男闘呼DE NIGHT」で放送された。

ニッポン放送「男闘呼DE NIGHT」の聴取者プレゼントとして行われたこのライブ。なんと当日までお客さんもどこでやるのか知らなかったという、全くのシークレット・ライブ。

しかもXのTAIJIとTOSHIが共演!4人それぞれの見せ場もバッチリあったし、カゲキなセリフもバンバン!エキサイティングなライブだったぜ!!

3月28日、3rdアルバム『参』発売。
『参』の特徴のひとつに、メンバーの作詞、作曲への関わり方がある。全12曲中、6曲がメンバーのオリジナルだ。作曲した曲を妨崎氏にプレゼンテーションして突き返され昭次が悔しがっていたのは1年前。今回もかなりシビアな攻防があったのか。

妨崎 いや、ほとんど手直しなし。ものすごく腕を上げたね。たとえば、成田昭次の詞は、昭次のまんま。本当の彼の言葉であり、本当のメッセージである。メロディはどうであれ、はじめから入れたいテーマを持っている。高橋一也の場合は、この楽曲ならこのテーマという風に使い分ける力がある。作詞のセンスがあり、いい言葉を持っている。岡本健一はメロディから詞のコンセプトを考えて作るタイプ。
<特典ビデオ>
男闘呼組の『参』を買うと当たるという、とっておきのビデオがコレだ。
始まりはジャケット撮影の場になったイギリスの海。4人が海岸にたたずんでいるバックに「DON'T SLEEP」が流れる。それからは、ゴーカなバスで夜のロンドンを回ってる興味津津の4人や、スタジオの写真撮影の風景など、忙しいスケジュールをこなしている仕事の時の顔がシブイ。一転して昼の街並では、カメラに向かっておちゃらけている昭次や、壁にかかれた落書きや街並を自分のカメラで撮っているアートしてる健一。荒い波を立てている海に「ひゅ〜っ」と叫び声を上げる一也。いろんなものを真剣に見ている耕陽と、ロンドンのムードがぴったりと合って、楽しそうな4人の姿が次々と現れる。

バックの音楽が「MY LIFE」に変わると、楽器屋さんでそれぞれが気に入ったギター、ベースなどを手にして試し弾きしている姿が映る。どんな所に行っても、音楽から離れられない4人なのね。そして、最後にはまた荒れる海のシーンだ。一也がノって海にズボズボ入っていくのを昭次が笑って見ている。この海がかなり迫力ある。4人のハードなイメージにマッチしてるんだよね。思いっきり口ンドンのパワーを吸収したのがよく分かるビデオだ。
5月2日発売された、東映映画「ふうせん」のサントラ版『SHOOT THE GUITARIST』にソロで参加。「DAD&SON」という曲を提供。

成田 あれ、昔っぽい音でしょ?他の参加ギタリストがすごい上手な人ばかりだし、音とかも凝るじゃん。同じものやってもツマンないなと思って、オレはシンプルに仕上げてみたんだ。

ー「DAD&SON」のタイトルは?
成田 別に意味はないんだよ。ただ、オレ以外のメンバー、周りでヘルプしてくれるミュージシャンがみんな40歳くらいなの。年齢からすれば、いわば親父と息子みたいな関係にあたるわけよ。そこからつけたんだけどさ。
5月11日~6月28日、岡本健一と高橋一也が、舞台『ペール・ギュント』に出演(ダブルキャスト)。

高橋 公演の終盤になってやっと本当の面白さが分かってきたよ。いろんなことが見えるようになってさ、演技に深みが出てきたと思うんだ。ライブも芝居もお客さんと同じ時間を共有する。でもライブに比べて芝居は一方的なものなんだよね。お客さんがノってなくても寝ててもオレは一方的に台詞を言いまくらなきゃならない…

岡本 この2ヶ月間、楽しく過ごしたね。みんないいヤツばっかでさ… 誕生日の日、舞台が終わって楽屋に帰ろうと廊下を歩いてたの。そしたらドーッと花びらが降ってきてさ。もう一面花びらだらけなんだ。よく見ると周りに舞台の仲間が集まってて、乾杯!ってね。

21回目にして初めて感動した誕生日だったよ。あとは飲んで遊んですごかった。舞台の仲間って全員が本気で勝負してるの。スゲー気持ちいいよ。
6月20日放送NHKドラマ『びいどろで候・長崎屋夢日記』に前田耕陽がゲスト出演。国定忠治役。

前田 生まれて初めてのかつら姿。オレに合ったかつらなんだけど、重いし痛いし大変だよ。さらしも腹に食い込んで辛いしさぁ…
台本の上がりが遅くて、初めて台本を読んだのが一昨日。NHKの現場って、やっぱり雰囲気が違う。ちょっと堅い、重いって感じかな。まだ2日目だから分からないけど、現場の雰囲気に慣れる前に収録も終わっちゃうんじゃない?時代劇は面白いけど、難しい。言葉が普通じゃないしさ。

こういう姿を自分で鏡に映してみての感想?ダサイ。昔の人に生まれなくてよかった(笑)
グリコ・アーモンドチョコレートのCF第2弾が9月下旬から流れる。たった30秒のCFでも、4人の姿がたっぷり見れるなんて、HAPPY!

さて、撮影が行われたのは梅雨の晴れ間をぬって7月8日〜7月11日。この短い日程で東京と横浜でなんと9ヶ所のロケをやったんだよ。
前田耕陽がフジテレビ(7/26OA)「世にも奇妙な物語」の『時のないホテル』に出演。彼女(渡辺満里奈)とドライブに出かけ、泊まった古いホテルで不思議な体験をするというストーリー。

「オレって情けない役が似合ってるんだ。見てる人が、こんな男にはなりたくないって思うようなダサいやつ。そーゆーのが似合っちゃうんだよね。ほんとにオレのこと知ってるヤツだと、地じゃないって言ってくれるし、オレも自分とは全然違うって思ってるけど、ま、地じゃないから、思いっきりダサく演技できるんだろうな」
初の女性の本格的ハードボイルドムービーで桃井かおりさんと岡本くんが競演決定!その発表記者会見が開かれた。
企画から関った桃井さんは感激した面持。「前からアクション物をやりたかった。体が追いつかない部分はハートで」対する岡本くんは「ストーリーも役も不思議。新鮮でした。少し難しいけれど分わかる人には分かる映画です」

その他、刑事役で『青春家族』の父役橋爪功さんや『ばかやろー!』の伊原剛志さんが出演。現場は桃井さんも「芸能人同士の会話って中身がないことが多いけど、今回はみんなのめり込んで映画について話し合えて楽しい」というほどいい感じ。その一端を示す会話をひとつ。

会見中に岡本くんのマイクがゴロゴロ鳴った。
「歌手なのにマイクの使い方がなってない」と笑う桃井さんに「バンドだから仕方ない」と岡本くんが応酬した。
デビュー2周年になる8月24日、男闘呼組がやってきたさまざまな活動を追い続けたビデオ『男闘呼組 2,050,000秒の軌跡』が発売。

1988年7月のデビュー記者会見の模様からスタートし、日比谷公会堂などのLIVE映像や「ENDLESS TRIP」のメイキングシーン、東京DOMEライブやツアーの移動中などのシーンを4人のインタビュー映像で繋ぐ構成。
夏から秋、そして冬… 季節が移りゆく中で、男闘呼組は、4枚目のアルバム『I'm Waiting 4 You』の制作の為、山梨県・河口湖のスタジオにこもった。
約10日間、1日に4〜5時間も、ひたすら音と真正面から向かい合った。「これでいこう!」決定の声がかかると、即、東京にリターンして、本格的なレコーディングに入った。

レコーディング期間は約1か月。通常よりも長い。アルバムのコンセプトが今までの男闘呼組のカラーを残しつつ、それに新しさをプラスしていく、というもの。そのうえ、楽曲全てがメンバーの作品の為、どんな部分にも思い入れがあった。
ギターやピアノだけで曲を作り、アレンジを決め、レコーディング、そして、トラックダウン(各パートごとに録音したものをミックスさせる作業)まで立ち会い、自分たちの音を完成させていった。
10月27日、写真集『NON STOP GETAWAY』が発売。

11月26日、『笑っていいとも!』のテレホンショッキングに、岡本くんが出演。黒ずくめのレザーファッションに観客のファンたちはすっかり魅了されたよう。
映画のポスターをスタジオのデスクにしっかりと貼りつけたあと、タモリさんの質問に答えて「今までの日本映画はリアリティーを欠いていたように思うけど、コレは厳しくリアリティーを追求している。乾いたタッチでハードボイルドではあるんだけど、ハートウォームな部分もけっこうあって、むしろハートボイルドってカンジの映画かな」映画好きの一面をのぞかせるコメントがいくつか続いた。

あまりにも役柄とマッチしすぎるのが気になって、髪をわざと短くしてしまった、などなど。どれほど真剣に取り組んでいたかがよく分かる。
その他、ライブのお知らせやシングルとアルバムのリリース予定、仲間の話などをして、次の人にバトンタッチ。電話でアポを取った翌日のゲストは松坂慶子さんでした。
岡本健一が12月22日公開の映画『女がいちばん似合う職業』に出演。佐山吾郎(容疑者)役。主演:桃井かおり

12月21日、大阪城ホールで久しぶりのライブ を行なった男闘呼組。パワー溢れる演奏は、この日を待ち続けた観客を熱狂の渦に巻き込んだ。

このページ(男闘呼組History)は、お貸りした切り抜きの中から年代順に記事を拾って(画像と文章を)まとめたものです。お借りした記事にない出来事は(ウラが取れない為)掲載していません。また、切り抜きである為、雑誌名、発売月などは分かりません。
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