男闘呼組ファンクラブ会報★第3号

男闘呼組ファンクラブの会報★第3号(1989年3月号)は、蜷川幸雄演出舞台『唐版滝の白糸』に出演している岡本健一特集号!

プリンタサイズより大きい為(会報)、上下どちらかが少し切れてしまいます(-_-;) 経年による歪み・汚れもありますが、ご了承ください。

今回は岡本健一特集号。
役者魂を全て注ぎ込んだ『唐版滝の白糸』アリダ健一の情熱を、みんなに贈ります。

感じた熱いエクスタシー

『唐版滝の白糸』より

蜷川幸雄演出、松坂慶子共演のこの大舞台に、二ヶ月間健一はつめていた。毎日毎日、アリダと自分自身の間を行ったり来たりしながら、素晴らしいスタッフと仕事できる喜びを、初舞台に挑む勇気にかえていた。声も体もボロボロに傷ついても「プレッシャーさえ感じる暇がない」と言って前へ前へと疾走しつづける。静かな闘志。ボルテージは頂点に向っていた。

純粋、ストレート、強さ、繊細、この4つの要素を全て備えた心を持つ少年がアリダだ。

『唐版滝の白糸』STORY

アリダ、記憶の町に戻ってきた。

病院の一室で目を覚ましたアリダ(岡本健一)は隣のベッドのお甲(松坂慶子)に語りかけた。「僕を覚えていませんか」しかしお甲は沈黙したままだ。アリダは再び記憶をたどって、あのゴーストタウンへと向った。

そこには、今にも崩れ落ちそうな廃屋が立ち並んでいた。そしてアリダをつける男がひとり。彼は銀メガネ(壌晴彦)といった。かつて、アリダを誘拐した男だった。羊水屋(石井恒一)も現れた。死んだアリダの兄と商売をやろうとしていた男だ。そして、お甲が現れた。彼女はアリダの兄と心中をはかり、自分だけ生き残った女だ。アリダは兄の命日である今日、お甲に頼まれ金を持ってここにやってきたのだ。しかしその金は銀メガネに渡してしまった。優しく、激しく、時には哀しくアリダに金を無心するお甲。金が銀メガネのもとにあると知った彼女は、水芸を披露して、それとひきかえに金をうけとろうとするのだった。

この舞台(写真)の岡本さん、なんかカッコいいですね。髪型のせいで、いっけん喜芳っぽくも感じるけど、チャラさが全くなく、ちょっと新鮮かも…(゜∀゜

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