ファンクラブ会報★第15号 [2]

男闘呼組ファンクラブの会報★第15号[2]は、主演映画「あいつ」の公開を控えた岡本健一のインタビュー&映画「ツルモク独身寮」STORY!

次元を超越していた、木村監督とのディスカッション!

— 噂では、早朝から翌日の早朝まで、なんていう超ハードな撮影だったと聞いたけど、実際はどうだった?

「映画はハードなもんなんだよ。この映画に限ったことじゃない。まあ、体調も万全で元気にやってたよ」

— 相変わらずグチらない。クールでエライ。ところでエスパーの役ってことで、超能力者の方のところに話を聞きに行ったと聞いたけど。

「そうそう行ったよ。スプーン曲げたりしてくれて。で、君なら曲がるよやってごらん、て言われてさ、なんとなく曲がるだろうなと思ってたら、本当に曲がったよ」

— あれってコツあるの?

「スプーンをスプーンと思わないってことかな。スプーンっていうのは、はじめは鉄のくずなわけでしょ。それを人工的につくって、スプーンて名前をつけただけのもの。ありえないものなんだよ、本当は。そういうことを念頭において、イメージを膨らませて集中すれば、曲がるんじゃないの。でも俺はスプーンが曲がったからって、光みたいに、その才能を伸ばそうとは思わないけどね」

— ところで監督とは初顔合わせでしょ。この作品でデビューする人って聞いたけど、どうだった?

「いいよー。あの監督これからくるよー。なんていうか俺と感性が似ててさ、撮影の合間も少しでも時間があると話合いが始まっちゃうの。もう周りの人は入ってこれない次元を超えた会話(笑)時々ぶつかったけど、基本的にはバッチリ。いい出会いだったよ」

— 共演者の人達はどうだった?

「みんな居心地のいい人達。芝居のこと分かってる役者ばかりだから楽だったよ。合間も演技の話なんてしないで世間話してた。必要なかったんだ」

— 好きなセリフやシーンはある?

「うーん、いっぱいありすぎて。それにそーゆーのナイショにしといた方がよいと思うけど。あんまりそういうのにとらわれて観てほしくないし。ココがケンチャンの好きなシーンね、なんて観ながら思ったらシラケちゃうからね。でもね、この脚本って日本映画の脚本5年のベスト10のうちの一本に選ばれた作品なんだ。鈴木清順さんも支持したんだよ。だから全編みどころと思ってください」

ヒマ持て余してる人は、映画観てよと健一。役者の健一渾身の一作。エスパー光の不思議な力で、観る者をつかんで離さない「あいつ」必見だよ。

前田耕陽「ツルモク独身寮」

耕陽久々の映画は、彼そのものとしかいいようのないソックリのキャラ正太が大活躍する「ツルモク独身寮」だ。オール・ロケーションで大変だった撮影の話など、耕陽のインタビューつきでお届けしちゃうよ。ふたりの女の子の間で揺れ動く正太の純な恋心♡7月下旬公開。みんなにもゼヒ観てほしい。
でも、見る前に「ツルモク独身寮・特集」で予習しようね。

STORY

正太(前田耕陽)は、四国・松山の高校を卒業後、上京し、ツルモク家具に就職。会社の寮に入った正太の同室は、7才のクリスチャンでソープ大好きの独身という少し変わった部屋長の田畑(平田満)とナンパ男の杉本(竹内力)である。まだ慣れない正太の心のよりどころは、松山に残してきた一つ年下の彼女・ともみ(田山真美子)との愛のテレフォン。ともみも正太からの電話を毎日心待ちにしていた。

ある日、正太は屋上で、女子寮のあいた窓にふと目を走らせた。そこには、ツルモクのマドンナみゆき(七瀬なつみ)の着替え中の姿が。ドキドキする正太。その日から彼の心にはみゆきがしっかり住みついてしまった。

一方、みゆきもなにかと正太にちょっかいを出してくる。ますますみゆきに傾く正太。しかし、杉本は「あいつはやめとけ」という。彼女には、前にツルモクにいた現ロックバンドで売出し中の恋人がいて、どうやらそいつに捨てられたらしい、というのだ。そのバンドのライブに行った正太はそこでみゆきの断ち切れない思いを知ってしまい、胸が痛んだ。寮にふたりで戻ると、そこにいたのは、松山にいるはずのともみだった。正太会いたさに上京したともみだがふたりの姿を観て大嫉妬!雨の中傘も持たずに走り去ってしまう。彼女を助けたのは、みゆきだった。

みゆきの部屋に泊まったともみは、翌日ツルモク寮の放送室に入り、「私は正太の婚約者です。正太が浮気しないように見張っててください!」と寮内放送してしまう。あわてた正太は止めに入るが、ともみに泣かれて大弱り。その一途さにちょっと疲れてしまった正太。「自分の気持ちをはっきりさせろ」と、杉本に忠告された彼は、果たしてどーするのか!

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