ファンクラブ会報★第12号 [2]

男闘呼組ファンクラブの会報★第12号は、1990年の総括!ひとりの活動、時間が増え、なにをしていたか、なにを考えていたか、などなど… の岡本&高橋版。

岡本健一

自分の中で、静かにエキサイティングした90年。いろんなもの見たり、肌で感じたりして、おもしろかった。正月映画「女がいちばんにあう職業」封切られる。よろしくなあ。

俺は過去は振りかえらない主義なんだけど(笑)

だって、いつも楽しく生きてるもん。90年だって "おもしろい” と感じる気持ちは、前年とかわらないよ。ひとつあげるなら、『ペール・ギュント』!俺の90年で、一番印象に残ってる作品だね。

『ペール〜』では体験してない年令を演じたというのが、いい経験になった。内容的にも実際演じても、ヘビイな舞台だったけど、俺、舞台って、上下関係なく才能のあるヤツが生き残ってゆく世界って感じで好きなんだ。実力主義。本当は何でもそうあるべきなんだろうけど…

プライベートでは、週に1、2回映画館へ行って、そのあと友だちと会ったりね。映画は、メジャーなものより、ソ連の映画とか、新鋭の監督作品とか、単館ロードショーものでいいのが多い。ロードムービータイプ好きだな。家では読書とギターばかり。本は心理学書、哲学書に凝ってたよ。映画でも本でも、見て読んで考えちゃう作品が好き。結構考える人なんだよね、俺って。

高橋一也

派手にやればいいってもんじゃないってことよーく分かった1年だった。表向きは静かだったけど、中身の濃い時間を過ごせたと思う。

いろんなことをじっくり考えた実りある年だった。

派手にふるまうことが全てじゃない。静かな時間だったけど、俺なりに精神を鍛えなおしたというか...少しは成長したんじゃないかな。

動の中ではやはり『ペール・ギュント』でしょう。初めての舞台だったけど、演技者として舞台を経験してないようじゃ、役者とはいえないからね、いい仕事させてもらってよかったよ。『ペール~」が終わったすぐあとは、舞台の感想を聞かれても、なんか考えたくなくて「何も聞かないでくれー」って感じだったんだ。でも時間が経つと、俺、すごい経験したんだな…って、ジワジワと思っちゃって。ぜひ又、やってみたい。今度は小劇場で、もっとお客さんに近いステージで、芝居をしてみたいね。

プライベートは、余裕のある生活でした。最初は、時間の使い方がわからなくて、どうしよう… と思ってたけど、だんだん、自分の時間の使い方が見えてきた感じ。今まで忙しすぎて、次は次は…って、こなしてきたから、時間の流れとか考えたことなかったんだよね。慣れてくると、自分が凄く落ちついて、今まで聴いたことなかった女性ボーカル、T・チャップマン、リッキー・L・ジョーンズなんかも聴くようになって。少し趣味が大人になったかな。

今まで見逃がしてきた大切なものに気づいた90年。精神的刺激が、大きかったね。

/* YouTube */